小安峡温泉『旅館 多郎兵衛』は秋田を満喫できる温泉宿!県内で最もおすすめな温泉宿のひとつを紹介

三宝の湯へと続く廊下

『小安峡温泉』は秋田県の南、湯沢市にある温泉です。中でも私の一押しは『旅館 多郎兵衛』です。温かい人柄、落ち着いた雰囲気、地元感あふれる料理や館内、どれも素晴らしい!
豪雪地域なだけあって、冬は深々と降り積もる雪を眺めながら静寂を堪能できます。観光地を回りまくる旅行も楽しいですが、たまには本当にゆっくり温泉宿を楽しむ旅行はいかがでしょうか。

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『小安峡温泉』へのアクセス

小安峡温泉は、秋田県湯沢市の峡谷である小安峡にある温泉です。宮城県との県境にある栗駒山の麓、秋田県の南の玄関に位置します。
湯沢市の中心地である湯沢駅からは車で約40分です。秋田市からは高速で約1時間40分、下道で2時間10分ほど。秋田駅や秋田空港から来る場合、若干遠いと感じるかもしれません。

湯沢市は豪雪地域なだけあって除雪がうまくて案外道はきれいですが、天候次第では視界も道も悪くなります。冬の運転はくれぐれも気を付けましょう。
冬の雪道についてはこちらの記事を要チェック!

『旅館 多郎兵衛』がおすすめの理由

『小安峡温泉』には、10件ほどの温泉宿があります。どこも行ってみたいところばかりで迷いますが、中でも一押しの温泉宿は『旅館 多郎兵衛』です。
秋田の人であれば、ラジオのCMなどで流れる「小安峡~温泉~たっろべっえりょっかん♪」というメロディでおなじみではないでしょうか。公式サイトで歌われているように、湯守り十二代ならではの格調高い宿です。
一押し!といっても、『小安峡温泉』の全部の温泉宿に泊まったことがあるわけではないのですが笑。一度行っただけでも、絶対またここに来たい!と思わされた温泉宿です。

自分で初めて『小安峡温泉』に行ったのは冬でした。友達も行ってみたいということで、冬季限定のチェックアウトが長いプランで宿泊しました。
私は年に数回、県外の友達を秋田に呼んで県内各地の宿に泊まっているのですが、『旅館 多郎兵衛』は相当すばらしい宿だと思います。初めて行ったときの印象が良すぎて、秋田の宿を総合して今までで一番好きかも!と思いました。
なぜそんなにも『旅館 多郎兵衛』を好きになったのか、おすすめする理由があります。

仲居さんの秋田弁が良い

フロントでチェックインを済ませると、仲居さんが部屋に案内してくれます。仲居さんは、気さくで親しみやすく喋ります。言葉は秋田弁、と言っても湯沢の方のなまりです。秋田弁と一括りにはできないのが方言の面白いところで、湯沢の方のなまりは、何となくかわいらしいなと感じると思います。そういう地域性に触れるのも旅行の醍醐味ですよね。
仲居さんはなまっているのですが、そこまできつい方言ではなかったように思います。方言なのに丁寧でわかりやすいという印象を受けました。聞きなれない地域の人は、ぜひ喋り方に注目してみてください。
女将さんはあまりなまっている印象がありませんでした。若くてとてもやさしい雰囲気の方で、もしかしたら喋っていたけど方言がものすごく自然だったのかも。

地元の食材をふんだんに使った女将さん手作りの料理

『旅館 多郎兵衛』がある『小安峡温泉』は、内陸の山間部にあります。山にある宿の食事は、山菜や岩魚などの山の幸が楽しみですよね。『旅館 多郎兵衛』は、山の恵みや地元の食材をふんだんに使った女将さんの手作りです。一工夫された丁寧な料理や秋田の郷土食を味わうことができます。

お腹にクルミ味噌が詰められている岩魚のホイル焼き 例えば、岩魚。丁寧にワタをとって自家製のクルミ味噌が詰められたホイル焼きでした。
豪快に串焼きにした塩焼きも風情があって好きですが、このひと手間に感激!料理にも丁寧さや格調を感じます。

水瀬牛のほお葉味噌焼きの焼く前の状態。 地元特産の皆瀬牛のほお葉味噌焼きもおいしかったです。
『小安峡温泉』は、2005年に湯沢市に合併されていますが、かつて皆瀬村という地域でした。皆瀬牛は、この地域名産の高級和牛です。東北らしく少し味噌が濃いのですが、ただ焼くのではなく、ほお葉味噌焼きというのも工夫を感じます。

お米は、『旅館 多郎兵衛』で作っているあきたこまちです。夕食は古代米を混ぜた赤いごはん、朝は白いごはんでした。
夕食では、そのお米を使った秋田の有名な郷土料理「きりたんぽ鍋」も味わえます。比内地鶏のだしに、ほろほろとやわらかい手作りのたんぽ。「発祥の地鹿角や本場大館とは違うけど」と仲居さんが謙遜されていましたが、しっかりだしをとった手作りのきりたんぽ鍋はとてもおいしい!
食事の終盤では、地元湯沢市発祥の稲庭うどんも出てきますよ。

  • 古代米を混ぜた赤いごはんが食卓に上っている様子。夕食のごはんは、『旅館 多郎兵衛』で作っているあきたこまちに、古代米を混ぜた赤いごはん。癖はなくおいしい!
  • 手作りのきりたんぽ鍋の火をつける前の状態手作りのやわらかいきりたんぽで鍋。だしをしっかりとった透明度の高い汁で煮る。

テーブルにセットされたボリューム満点の夕食御前ということで料理はあらかじめセッティングされていて、温かいものは席に着いてから運ばれてきます。懐石ではないので豪華な食事ではないとのことですが、ボリュームもおいしさも抜群です。
秋田の郷土料理や自家製食材、季節ごとの旬の食材を使い、女将さんが手作りする丁寧な料理に大満足!
湯沢の地のものはもちろん、秋田県に来たからにはぜひとも食べたい秋田の郷土料理をしっかり味わうことができます。秋田の人も県外から来た人も、その地域を感じられる食事です。

落ち着いた雰囲気の温泉

『旅館 多郎兵衛』は天然温泉かけ流しの単純温泉です。内湯が3つ、露天風呂が1つ、貸切風呂が1つあります。どの浴場も落ち着いた雰囲気で趣があり、光が差し込む時間も、夜のふんわりとした明かりもとてもきれいです。宿泊したら、ぜひすべてのお風呂を両方の時間帯に入ってみてください。
日帰り入浴もできます。露天風呂と内湯の利用料金は500円、貸切風呂の利用料金は1,500円です。(入浴税大人150円別途)

大浴場「薬師の湯」
床と湯舟は熊本県阿蘇の敷石を使っているらしく、木材の壁とのコントラストも美しい。
樹齢100年全長50mあるという秋田杉の梁は見事!木のぬくもりを感じる。
男女ともに1つずつあり、宿泊者は24時間利用可能。
変わり風呂「陶喜の湯」
広くはないが、渋く落ち着いた雰囲気の浴場。
『小安峡温泉』すぐ隣にある宮城県栗駒市の栗駒焼きという陶器が湯舟に敷き詰められている。肌触りが面白く、陶器を見て触るのも面白い。
男女入れ替え制。(14:00~翌朝5:00男性専用、5:00~14:00女性専用)
洗い場なし。
露天風呂「風の湯」
大き目の岩で囲まれ、和風の庭が眺められる。
ダイナミックな景色ではないが、外の風を感じいつまでも入っていられるとても気持ちの良いお風呂。
男女入れ替え制。(14:00~翌朝5:00女性専用、5:00~14:00男性専用)
洗い場なし。
離れの湯「三宝の湯」
外の階段を上って行った先にある、奥座敷のような温泉。
雪崩の恐れがあるらしく、冬季(11月下旬~3月)は閉鎖している。
湯上り処の目の前に枝垂桜があるので、春に見に行ってみたい。
公式サイトには、24時間利用できるとあるので、男女各1つずつあるよう。
貸切風呂「子宝の湯」
事前予約で宿泊者は無料で利用可能。予約が多いと入れない場合あり。
ベビーベッドもあるので小さい子供がいる家族や体が不自由な人にも利用しやすい。
利用時間は宿泊者6:30~21:00で最終スタートは20:00、日帰りは10:30~15:00で最終スタートは14:00。最大50分間利用可能。

私はこれまで、温泉と言ったらダイナミックなロケーションを重視していました。特に、乳頭温泉郷のような秘湯感のある温泉が好きでした。もちろん、今も川のほとりにある景色が良い露天風呂や、自然の中に溶け込む野点風呂なども大好きです。
ただ、『旅館 多郎兵衛』に泊まってからは、落ち着いた雰囲気の温泉もすっかり気に入りました。広くなくても外が見えなくても、なんかいいんですよね雰囲気が。うまく表現できないので、ぜひ体感しに行ってみてください。笑

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冬はお得に!静寂を楽しむ

雪が降り積もったガソリンスタンドやお土産屋、山々が見える私が初めて『旅館 多郎兵衛』を訪れたのは、雪がどんどん積もっていく冬でした。じゃらんで予約したのですが、その時期は冬のローシーズンのためか、レイトチェックアウトができて宿に長く居られるお得なプランがありました。確かチェックイン14:00~のチェックアウト~13:00の23時間ステイプラン2食付きで10,000円ちょっとだったと思います。
山奥にある冬の小安峡は本当に静かです。ゆったりと流れている時間にも、雪がどんどん積もっていきます。この静寂な時間が最高ですよ。雪の中を歩くのも楽しいですが、雪深いと散策できるようなところもなく、観光できる場所も限りがあるので、時間がたっぷりあります。早めにチェックインをしてのんびり温泉を楽しみ部屋で休み、翌日も朝ご飯を食べてからお風呂に入ってからチェックアウト。都会の喧騒を離れて、とても贅沢な時間を過ごすことができます。

冬はお得な湯治パックもあり

『旅館 多郎兵衛』では、冬になると、レイトチェックアウトができるプランの他にも、2泊以上から料金が安くなる湯治プランもあります。
『小安峡温泉』のほとんどの宿で湯治パックとして、2泊以上でお得に宿泊できるプランがあると思います。2016年には、『小安峡温泉』の湯治パックのチラシが作成されていて、料金は、2泊3日4食付き12,000円前後、3泊4日8食付き16,500円前後でした。
ちなみに、2015年の湯治パックが使える期間は11月~翌年4月だったので、冬季間というのはそれくらいの時期だと思います。
私は一人でも行きたいのですが、湯治パックはけっこう2人からというのが多いようでした。

『旅館 多郎兵衛』館内の様子

温泉の雰囲気もさることながら、館内が全体的に落ち着いた良い雰囲気です。

部屋
和洋室16畳が2部屋、中庭が見えるベランダ付き和室12畳が6部屋、広縁付き和室12畳が5部屋、次の間6畳+和室10畳が3部屋、檜の風呂付特別室が1部屋あります。総部屋数21室です。
2016年にリニューアルが進み、和洋室、中庭が見えるベランダ付き和室、特別室は新しい部屋になったようです。
私が泊まったことがあるのは、前からある和室です。清潔でゆったりできる部屋でした。窓入り口の前の道路側にあり、道路と小安峡渓谷を挟んだ向かいの山が見えます。道路の向かいにはガソリンスタンドやお土産屋などがあるので、大自然の景色というわけではないのですが、これはこれで地元感があっていいなと思いました。何気ない町と山々に雪が降り積もることでよりノスタルジックな雰囲気が楽しめます。
部屋に着くと仲居さんがお茶を入れてくれるので、部屋にある女将さんの手作りクッキーを食べて一息を。クッキーはクルミ入りで、売店ではお土産として販売しています。
  • 広縁付きの和室12畳の部屋の様子広縁付きの和室12畳の部屋。
  • 広縁と窓があり、外は雪景色広縁の窓から見える雪景色が良い。
食事処
夕食会場は人数によって違うようです。少人数で行ったときは、食事処「いろり庵」という木の温もりある縦長の部屋でした。テーブルと座布団があり、座ると後ろが壁になるので、他の人を気にせずゆったりと食事ができます。
6人以上で行ったときの夕食は、広めの部屋に仕切りを付け個室にした部屋に、テーブルとイスでした。
朝食会場は、広い畳の大宴会場です。少人数の時は「いろり庵」だったかもしれません。セルフサービスで漬物やキノコやタケノコなどのおかずがとり放題のちょこっとバイキングがつきます。ちょこっとでもこういうサービスは嬉しいですよね。わくわくしてつい食べ過ぎてしまいます。笑
  • 、大きい部屋を仕切った会場にテーブルと椅子があり、テーブルの上にはたくさんの料理が並ぶ8人くらいで行ったときは、大きい部屋を仕切った会場で、テーブルと椅子で優雅に夕食を味わった。
  • 基本の朝食を上から写した様子基本の朝食の内容。この時の鍋物は具沢山の湯豆腐。
  • 素朴でやさしいおかずが並ぶバイキングコーナーの様子セルフサービスのちょこっとバイキング。素朴でやさしいおかずが並ぶ。
喫茶ラウンジ

一面が大きなガラスの窓で、中庭を見ながらゆっくりできます。
コーヒーやジュースを注文することができるので、雪を眺めながらゆったりとお茶を。

おみやげ処

おみやげ処にある箱に入った女将の手作りクッキーが並んでいる様子湯沢のお土産や民芸品はもちろん、秋田名物のいぶりがっこや梅干しなど地元で作っている物も売っています。まさにこの『小安峡温泉』近辺で作っている、とれたものという地元感が良い!
クルミが入った女将の手作りクッキーもおいしいのでおすすめです。

こけし

館内の廊下の壁側にこけしが並んでいる様子館内のいたるところにこけしが飾ってあります。『小安峡温泉』のある湯沢市はこけしが有名で、木地山こけしや小安こけしなど約200体ものこけしがあるそう!地域独自のこけしを堪能できます。

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落ち着いた雰囲気の秋田を楽しむならぜひ『小安峡温泉』の『旅館 多郎兵衛』へ

秋田県内にたくさんある宿の中でも、『旅館 多郎兵衛』はかなりおすすめです。温泉はもちろん、歴史、雰囲気、人柄、秋田らしさなど、たくさんの魅力が詰まっています。
何度も落ち着いたという言葉を使ってしまいましたが、この落ち着いた雰囲気というのは、ただ静かという意味だけではありません。公式サイトにあるように温もりの中に「格調」を感じるのです。料金的には1泊何万もするような高級旅館ではないのですが、素直にいい宿に来たなあと思わされます。特に温泉は何ともいい雰囲気です。

秋田旅行では王道の角館や田沢湖、男鹿に行ったことがあるという人は次は冬の湯沢を訪れてみてはいかがでしょうか。降り積もる雪をただ眺めながら『旅館 多郎兵衛』の落ち着いた雰囲気をぜひ味わってみてください。

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