湯沢の冬は3つの酒蔵の蔵解放イベントと犬っこまつりを合わせて楽しめる
毎年旧小正月である2月の第2土・日曜日に行われる湯沢の『犬っこまつり』と合わせて、土曜日は湯沢駅近くの3つの酒蔵が解放イベントを開催します。その日しか飲めないしぼりたての限定酒や甘酒などが味わうことができ、利き酒や餅つき大会など大人から子供まで楽しむことができるイベントです。それぞれでどんなイベントを行っているか、2017年2月の体験をもとに紹介します。
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『福小町』の株式会社木村酒造
木村酒造は、湯沢駅東口のアーケードがあるサンロード商店街を進み、柳町商店街「犬っこ通り」(県道277号線)を右に曲がって少し行くと右手にあります。今回紹介する酒蔵で規模は小さめですが、日本酒の試飲はもちろん、粕汁や甘酒の無料振る舞いをしています。ロゴマークからも感じられるように、なんとなくかわいらしい酒蔵という印象でした。
入ってすぐに無料振る舞いをしているので、粕汁と甘酒で温まれます。ここの甘酒は麴で作られたものなので甘くておいしいです。酒粕で作られた甘酒は苦手でもこれなら飲めるかもしれません。甘酒の話についてはこちら(秋田にある麹店と甘酒の作り方!失敗から学ぶ手作り甘酒のコツを紹介)を読んでみてください。
見学できるところはそれほど広くないのでさっと回れますが、昔の道具を展示してあったり内蔵があったりと興味深いです。奥の方では、1回200円で粕汁の詰め放題ができます。友人が挑戦して、もりもり詰めていました。けっこうな量を詰められるので、冷凍してしばらく酒粕ライフを楽しめます。
- 福小町醸造元の株式会社木村酒造の前。きれいな通りの前にある。
- 『福小町』の中に入ったところ、すぐに粕汁や甘酒の無料振る舞いが行われている。
- 試飲コーナー。
- 蔵の中にはきれいな湯沢の絵灯籠がおいてあった。
- 酒粕詰め放題コーナー。味噌カップのような入れ物に板状の酒粕をぎゅうぎゅう詰める。
- 出入り口のところには福小町のグッズや、試飲したお酒が売っているのでお土産に。
『両関』両関酒造株式会社
両関酒造は、柳町商店街「犬っこ通り」(県道277号線)を北側に進み、商店街を通り過ぎてしばらく行くと右手にあります。『福小町』と同じ通りの反対方向にあり徒歩約15分程度で、駅から歩いても15分くらいです。
正面から昔ながらの雰囲気があり、雪が積もっているのがより絵になる外観です。中はけっこう広く、マスコットキャラクターのともちゃんがお出迎え。ファミリーマートが出店しおでんや飲み物が売っていて、飲食スペースもあります。別のところではあつみのかりんとうやハタハタ寿司なども売っていて、その場でおつまみにもなりますね。
蔵の半纏を羽織ってお酒をかき混ぜる体験もできます。大人も参加できる餅つきやできた餅のおしるこの無料振る舞い、1回300円でできる酒粕の詰め放題もあります。限定酒の量り売りもありますが、私が行った昼頃にはもう完売していました!もちろん、日本酒の試飲コーナーもあり、ストーブがあって温まれます。
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『爛漫』の秋田銘醸株式会社
『爛漫』は『両関』から徒歩5分程度の場所にあります。277号線を湯沢駅方面に戻り、277号線の1本東の通りにあります。
『爛漫』は大きい工場で、入ると頭にビニールの帽子をかぶり、エレベーターに乗って上から見学スタート!各階を見て回り、階段を下りてだんだんと下に行きます。大きい工場は小さい酒造とはまた違う雰囲気で興味深いです。醪(もろみ)をかき混ぜる体験をしたり、利き酒クイズがあったり面白いですよ。お酒の種類も豊富です。見学の最後の方には試飲&販売コーナーと休憩コーナーがあってゆっくりできます。ここでもこの日限定のお酒は早めになくなるので要注意です。
湯沢市や各酒蔵へのアクセス
秋田駅から湯沢駅までは車で約1時間半です。高速道路を使えば20分ほど短縮できますが、ETC割引を使っても1,500円程度かかるので下道で十分だと思います。ただし、雪道の場合、地面が凍っていたり吹雪いたりと慎重になってスピードが落ちるため、下道でも30分程度余計にかかると思って時間には余裕をもって行動しましょう。
電車の場合、秋田駅から湯沢駅までは1時間40分程度です。湯沢駅を通る路線は通る電車が少ないので帰りの電車もある程度調べ、目星をつけておくと良いと思います。
東京方面から秋田新幹線を使って湯沢へ行く場合、大曲駅で奥羽本線に乗り換えた方が早いようです。地図上で見ると、湯沢は秋田の南の内陸部、仙台にも近いような気がします。南側の路線から秋田に入れば近そうに見えますが、普通列車で本数も少ないので、やはり新幹線が早いでしょう。夕方頃になると限定酒や無料振る舞いなどが終わってしまう可能性があるので、できだけ早く湯沢に着くのがおすすめです。
また、湯沢近くの宿を撮る場合、早めの予約をおすすめします。2月の第2土・日曜日は犬っこまつりや、湯沢から車で30~1時間程度の距離で他にもイベントがあります。早めに取らないと、特にいい宿はなくなってしまうので気を付けてください。
酒蔵への移動
紹介した湯沢の各蔵へは、湯沢駅から徒歩で15~20分程度です。豪雪の湯沢の街並みや犬っこ商店街を見ながらほろ酔い気分でぶらぶら歩くのもいいですよ。降る雪や空気の冷たさが気持ち良いです。とはいえ、どんな天候になるかはその日次第、大荒れの場合もあるかもしれません。蔵の中も寒いのでダウンコートに帽子や手袋、足元は防水の長くつなど、とにかく温かい恰好で行くのをおすすめします!手袋は試飲するときなど外して落としたりどこかに忘れたりしやすいので気を付けましょう。
各蔵には駐車場があるので、車でも大丈夫です。出来れば、お酒に興味のないドライバーを確保で来ていれば良いですね。粕汁や甘酒、おしるこなどおいしいものがあるのでお酒を飲めなくても楽しめます。ただ、蔵の中はお酒の匂いがするので、本当に苦手な人は遠慮した方がいいかもしれません。
湯沢駅→『福小町』→『両関→『』爛漫』の道順。
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『犬っこまつり』と合わせて行くのがおすすめ
紹介した湯沢の3つの酒蔵開放イベント日は、毎年2月第2土曜日に開催されます。湯沢市の冬の風物詩『犬っこまつり』の初日と同じ日です。『犬っこまつり』は2017年は10:30から開会式だったので、昼間も楽しむことができますが、夜がメインです。お堂っこに火が灯り、土曜は2017年は19:30から花火も上がり、メルヘンな世界となります。午前中は昼前頃には酒蔵に行き、無料振る舞いや限定酒がなくなる前に行き、夜は『犬っこまつり』へ出かけることで、湯沢の冬を2倍以上に楽しみましょう!
犬っこまつりについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。
無料シャトルバス「犬っこ号」
『犬っこまつり』は2017年は湯沢市役所付近がメイン会場でしたが、2018年からは湯沢市総合体育館周辺特設会場がメイン会場となっています。湯沢駅やサブ会場の商店街、酒蔵の方からは徒歩だと30分程度かかります。歩くには少し距離があるので、無料シャトルバス「犬っこ号」を使うと便利です。
2017年はメイン会場と大きな駐車場をつなぐ無料シャトルバス「犬っこ号」が10:00~20:00台で、20分おきに走っていました。乗降地は、イオンスーパーセンター湯沢店、湯沢駅前、旧中央病院跡地、文化会館駐車場です。電車で湯沢に来た場合、駅から会場までバスで行けるので助かります。お酒を飲まない運転手がいて車で湯沢に行く場合、会場近くの駐車場は有料でも満車でとめられない可能性が高いので、それら乗降地の無料で開放されている駐車場を利用すると良いでしょう。