湯沢の犬っこまつりへ行く!寒さも吹き飛ばすかわいい秋田の雪まつり
犬っこまつりはとても簡単に言うと雪で作られた犬っこを愛でるまつりです。湯沢のいたるところに犬っこの雪像やしんこ細工の犬っこが発見できます。会場では神殿と犬っこの豪華な雪像があったり、屋台が出たり、にぎわいます。犬っこの雪像は審査があり、優勝や特別賞などと名札が出ているので面白いですよ。犬っこをなでたり、一緒に写真を撮ったり楽しむことができます。
また、町中では雪のお堂っこの中にしんこ細工の犬っこがいてろうそくの灯りが小さいながらも幻想的です。
スポンサーリンク
秋田県湯沢市の雪まつりである「犬っこまつり」
開催日は毎年2月の第2土曜日とその翌日で、犬っこまつりと合わせて、近くの酒蔵の解放イベントやご当地グルメイベントなどで盛り上がります。
愛犬祈願祭という愛犬の健康や幸せを願うイベントも行われ、祈願祭当日は本物の犬っこがたくさんあるまります!秋田犬もちらほらいて、写真を撮らせてくれる飼い主さんもいます。犬好きにはたまらないイベントですね!
酒蔵開放(酒造見学)もあり!他にも様々なイベントがたくさん
酒蔵開放(酒造見学)は、両関酒造株式会社、美酒爛漫の秋田銘醸株式会社、福小町の株式会社木村酒造があります。事前予約は不要で、時間は例年10:00~15:00、餅つきなどのイベントもあり、酒蔵を自由に見学できます。
他のイベントとしては、餅つき、コンサート、雄勝郡会議事堂記念館の一般公開、湯沢凧展、こけし展、絵どうろう、川連漆器総合展示会、犬っこカフェ、まちなかキャンドルイベント、冬花火、プロジェクションマッピング、キッズスノーランドなどがあります。
ただし、これらのイベントは毎年変わるのでご注意を!また、土日ともに行われているわけでもありません。例えば、2016年の酒造解放は土曜が両関酒造、日曜が秋田銘醸、木村酒造だったようです。せっかく行ったのにお目当てのイベントがやっていなかったということがないように、その年の開催について詳しくは湯沢市役所、観光協会、商工会などに問い合わせてみましょう。そういったところはたいていとても親切に対応してくれるので心配しなくとも大丈夫!駐車場やイベント内容、見どころなども聞けばきっと丁寧に教えてくれますよ。
サイトだと情報が公開されるのが少し遅いかもしれません。早い新幹線の予約や、旅割りなどのお得な航空券を考えている場合は迷わず聞いてみるといいでしょう。
こけしや川連漆器などは、湯沢地域の名品です。せっかく湯沢に来て、名品を見学できる機会があるので、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。大人になって、こういった地域の伝統を感じるものをいいなあと思うようになりました。
とはいえ、この塗りが素晴らしいとか芸術的センスや知識があるわけではないのですが…笑。最初はそんな感じでも、地域独自のものに触れてみようと思う気持ちが地域活性化につながると思います。
スポンサーリンク
犬っこまつりの会場は?駐車場は?
犬っこまつりのメイン会場は湯沢市役所です。2015年は会場を目指して車で行き、会場近くの柳町商店街がある通りの路側帯が駐車場として開放されていたのでとめられてラッキーでした!柳町商店街は通称犬っこ通りと呼ばれ、こちらでも祭の日はイベントやお店も出てぎわいます。また、近くにはドイツの友好都市にちなみドイツの街並みのような雰囲気のあるジークブルガー通りがあるので歩いてみるのがおすすめです。
2016年はこの近辺が駐車場として開放されていないようだったので、メイン会場から少し離れた臨時駐車場にとめて、無料シャトルバスで会場に行きました。年によって駐車場も変わるようなので要確認です。
会場では雪像の犬っこはもちろん、雪ん娘が来場者をあたたかく迎えてくれます。中学生くらいのかわいい子供たちが昔の雪国の恰好で犬っこのそばに立っていますよ。一緒に写真も撮ってくれるのでぜひ記念撮影を撮りたいものですね!
会場では祭らしく屋台がたくさん出います。その年によって出店は変わると思いますが、2015年では稲地元湯沢は稲庭発祥の稲庭うどんの『佐藤養助』が稲庭ラーメン、2016年では味噌ラーメンで有名な地元湯沢の『トラガス』が鴨肉中華そばと台湾ラーメンを出していました。『トラガス』の時は、湯沢生涯学習センターの中で販売していて、注文するところから少し離れていましたが、建物内で座るところもあったのでゆっくり食べられました。
犬っこまつりのお土産といえばこれ!しんこ細工の犬っこたち
しんこ(新粉)細工とは米の粉で作られた細工物のことでです。しんこ細工を作るのは湯沢の小正月行事の一つで、しん粉で犬や鶴亀など作り、窓や戸口に供えることで、盗難除け、無病息災、豊作を祈ります。
今は作る職人さんも少なくなってきているようですが、この伝統を残しておきたいと地元の人たちが頑張って作っています。犬っこまつりの会場や行く途中のお店で見かけるでしょう。
犬っこまつりに行ったからにはぜひお土産としてしんこ細工の犬っこを連れて帰ってください^^
犬好きやかわいいもの好きの知り合いにはぴったりだと思います。
それと、おすすめは地元湯沢のお菓子屋『和菓子・お菓子処やな田』の犬っこどら焼き!かわいい犬っこの焼き印が押された小さいどら焼きです。
お土産としてはもちろん、実演販売しているので、その場でぜひひとつ食べてみてください!寒い空気に湯気が立つ焼き立てほかほかのどら焼きは、とてもいいにおいで格別においしい!他にも、抹茶大福やいちご大福などのお菓子があるので何をお土産にしようか迷ってしまいます。
犬っこまつりに行くときの服装は?とにかく寒い豪雪地帯の湯沢
秋田県湯沢は秋田の中でも屈指の豪雪地域です。毎日雪寄よせ、屋根の雪下ろしは必須で、あまり降るときは一日中が雪かきで終わってしまうこともなくもないとか…そんな雪が豊富な地域だからこそ根付いた犬っこまつり、ふさわしい恰好で行かないと寒くて祭を楽しむどころではありませんね。
とはいえ、秋田や東北、雪国の人には冬に当たり前な恰好で大丈夫でしょう。あまり雪を体験したことのない人はできうる限りのあたたかい恰好で!あれば子供はスノーウェアで!雪国の子供は外に出るときはだいたいスノーウェアを着ているので場違いと思うことはありません。
特に、酒蔵開放を楽しみにしている人は建物の中だからそれほどでもないだろうと侮ることなかれ。酒蔵はかなり寒いです。相当冷えます。外も雪が降り続くこともあるので帽子や耳あても必須ですね。あたたかい服はもちろん、長めのダウンコート、防水のブーツ、おすすめは足に貼るカイロです。足先が寒いと動いてもけっこうどうしようもないので足先にカイロはかなりいいですよ。
スポンサーリンク
犬っこまつりの起源
犬っこまつりは約400年もの間続いたといわれる秋田県湯沢地方の民俗行事です。その昔、白昼堂々と人家を襲う白討(はくとう)という大盗賊がいました。それらを湯沢の殿様が退治!二度とこのような悪党が現れないようにと行事を行ったのが始まりとされています。米の粉で小さな犬っこや鶴亀を作らせ、旧小正月の晩、これを家の入口や窓々にお供えして祈念させました。
また、家の門に雪で作ったお堂っこの中に犬っこを祭り、餅や甘酒などとともにお供えして、夕暮れになると子どもたちが夜が更けるまで遊び明かすという風習がありました。今でもこの日は、町内の広場やまつり会場などに作られた雪のお堂っこのろうそくに火が灯り、空想的な世界が広がります。
秋田には、名詞の後に「~っこ」をつけるという方言があります。米っこ、あめっこ、犬っこなど秋田ではいろんなものに「っこ」をつけます。方言をしゃべることができなくなってきた秋田市の現代っ子でもしみついた言葉だと思います。大阪や京都など関西ではあめちゃんのような感じですね。