【大曲の花火】遠方から初めて見に行く人必見!日本一行くのが難しい花火の交通手段や宿の予約について

大曲の花火

日本三大花火と言えば、新潟県の『長岡まつり大花火大会』、茨城県の『土浦全国花火競技大会』、そして秋田県大仙市の『大曲の花火』があります。『大曲の花火』は土浦と同じく全国花火競技大会で、内閣総理大臣賞というとても名誉な賞が与えられます。人生で一度は見てみたい花火、と多くの花火好きもすすめる『大曲の花火』ですが、実は見に行くのがとても大変!よほど地元の人でもない限り、気軽に会場で見ようとは思えない花火大会です。
なぜそこまで観覧が大変なのか、交通事情や駐車場方法も含め、2014年からの観覧実体験をもとに紹介します。すごい大変!といってばかりで少し怖がらせてしまうかもしれませんが、この情報を知っていると、きっと『大曲の花火』を見るための心構えができると思います。

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『大曲の花火』を見に行くのが困難な理由

『大曲の花火』は、とにかく人が多いので大変です。人口約3万6千人の大仙市大曲に、観覧者数は約80万人!そのほとんどの人が1.6kmの河川敷に集まります。花火当日、街は人で大混乱です。とはいえ、一度にどっと会場入りするわけではないので、花火が終わるまでは道を歩けないほどではありません。会場までに通る道は皆ほぼ同じなので、普通のお祭りのように人が多いなあというくらいです。

ただし、帰りは本当にものすごい人混みです。満員電車ほどぎゅうぎゅうな密着度ではありませんが、会場から駅までの道が大行列になって人で埋め尽くされています。ディズニーランドのアトラクションの順番待ちを想像するとわかりやすいですね。少し歩いては止まり、しばらくして歩き出す、といった感じです。それが駅や駐車場まで続きます。
JR大曲駅から会場の河川敷まで、通常徒歩25分程度ですが、会場内から駅までその3、4倍かかります。ちなみに、車で花火を見に行く場合でも、会場まで30分以上歩くような場所ばかりです。交通規制の範囲が広く、無事に駐車場を確保できてもかなり歩くことになります。

事前準備
桟敷席をとるのが困難。※2014年からは桟敷席が増えたため比較的抽選が当たりやすくなり、日本海チケットなどでも手に入りやすくなった。桟敷席のとり方についてはこちらの記事をどうぞ→『大曲の花火』の桟敷席がほぼ100%とれる!?直接販売の方法やポイント、持ち物など
飛行機や新幹線は当日満員。予約が始まったらすぐとらないと満席になるほど交通手段の確保が大変。
車で行く場合、会場付近は渋滞気味で、駐車場を見つけるのが大変。近くの駐車場は有料で、すぐに埋まる。遠くの駐車場は30分以上は歩く必要あり。
近くの宿はまず取れない。噂では何年も待ちだとか…
会場から車で1時間以上離れた宿でも予約開始と同時にほぼ埋まったり、抽選制だったりで確実に取れるかあやしい。
持ち物が多く、準備が大変。人混みを長時間歩くので思いものは持ち運ぶのも一苦労。★
会場内
トイレは、桟敷席の方はまだある方だが、時間によってはすごい行列。トイレットペーパーや手拭きは持参必須。
早く着いた場合、炎天下の中桟敷席で待つのはちょっと辛い。熱中症に要注意。
具合を悪くしても交通規制があるので車まで歩く必要があり、時間によっては道も混んでいるので簡単に帰ることはできない。※救急車は会場に来ているのを見たことがあるので、来ることはできるらしい。
雨が降っても打ち上げ場所や桟敷席の水没や落雷危険性があるなど、よほどのことがなければ決行。花火競技中の傘は禁止なのえ、カッパなどを用意する必要がある。
雨に当たったり、夜になったりするとけっこう寒め。
帰り道
会場である河川敷から出るために、堤防に上るだけで1時間もかかるかも?
会場から駅までも大行列で相当時間がかかる。
堤防から駅までに通常徒歩25分程度のところ、1時間以上かかるかも?
車の場合、駐車場から道路に出るまでも大混雑で、道路に出ても大渋滞でほとんど進まない。
例えば、秋田市に帰ろうとする場合、とめた駐車場にもよるが、22:00頃に花火が終わって家に着くのは3:00過ぎということも…

大曲への交通手段

遠方から来る場合、花火の前後はどの交通手段も予約開始と同時に満員になる、くらいに思っていた方がいいと思います。なにしろ、人口約3万6千人の大曲に80万人の観覧者が訪れるのだから!

東京羽田、大阪伊丹、名古屋中部国際(セントレア)から飛行機で来る場合

花火当日に秋田に来たい場合、予約開始が始まったらすぐに予約することをおすすめします。例えば、2018年3/19の時点で『大曲の花火』当日の空席をANAで調べると、大阪伊丹-秋田では、すでに旅割り21(25,900円~22,700円)が2席ほどしかありません。75日前の旅割りはもうすでに満席です。キャンセル待ちすらできません。東京羽田からはまだもう少し空いていましたが、残りわずかです。

航空券のみ予約する場合

ANAは旅割り21~75、JALは先得~スーパー先得という早割り航空券があり、半年前頃から予約が始まるので、半年少し前くらいから気を付けていてください。ANAのメールサービス利用すると予約開始の連絡が来ます。公式サイトでも確認できるので要チェックです。
特に、花火当日に来て翌日に帰る便をとる場合、特に大阪や便数の少ない名古屋からの便は本当にすぐに満席になるので要注意です!
毎年、大阪からも何人か友達を呼ぶのですが、最低でも2カ月前には飛行機の予約が必要です。ここ5年間ほど大阪伊丹からの飛行機を毎年予約してきて、花火の2~3か月前くらいであれば旅割り21(20,000円前後)がとれている感じです。ただ、なんとなくですが、最近になるにつれて予約の限界時期が早まっているような気もします…
ANAやJALの公式でとれなくても、「航空券 格安」などでネット検索した格安航空券を売っているサイトでも購入できます。「さくらトラベル」などが有名だと思います。ただ、『大曲の花火』の日は繁忙期を超えた繁忙期だと思うので、調べてみてもどこも似たような価格です。高いものは高いし、ないものはない笑。とにかく早く計画して予約することが大切です。

パッケージツアーで予約する場合

ANAの旅作やスカイホリデー、JALのダイナミックツアーなどの宿と往復航空券がセットになったパッケージツアー(パック)もおすすめです。ただし、花火当日に泊まるのはほぼ無理だと考えた方がいいでしょう。空いていても、花火会場から距離があったりものすごく高い価格設定だと思います。そのため、パックで来る場合、花火前日に泊まるのがおすすめです。
花火2か月前くらいになると、もう通常価格の高い航空券しか手に入りませんが、パックはそれよりも安くとれます。じゃらんでも航空券と宿泊が一緒になったパックを予約できるので、Pontaポイントを貯めることもできます。航空券単体で予約が取れなくても、パックは少し安めに手に入る可能性があるのでぜひ探してみてください。

飛行機で来たら会場までの交通手段

秋田空港から大曲までは車で下道で約1時間弱です。空港近くにはレンタカー屋がたくさんありますが、レンタカーも早く予約しておかないとなくなるので気を付けてください。
レンタカー以外の交通手段は、リムジンバスでJR秋田駅まで約30分大人930円に乗って行き、JR秋田駅から電車でJR大曲駅に行くか、エアポートライナー(乗り合いタクシー)でJR大曲駅まで55分3,500円で行くかだと思います。
★ただし、エアポートライナーは花火の日は規制や混雑で運行があったとしても、JR大曲駅まで行けないのではないかもしれません。確認不足で申し訳ないのですが、利用を考えていた場合は確認してみてください。

東京から新幹線で来る場合

東京から電車で大曲へ行く場合、全席指定の秋田新幹線こまちに乗るのが一般的だと思います。JR東京-JR大曲は約3時間半かかります。他の東北新幹線などを乗り継ぐ方法もありますが、こまちでもなんとかぎりぎり予約する方法があるので紹介します。

事前受付を利用する

秋田新幹線も飛行機と同じように、花火当日の秋田行き、翌日の東京行きはすぐに満席になります。JR指定席は乗車日1カ月前の午前10:00から発売開始です。が、えきねっとというJRの公式サイトでは、発売開始日のさらに1週間前(同曜日)の17:30分から乗車日1ヶ月前の9:54まで事前申し込みをすることができます。
事前受付は、実際に手配がされるのが乗車日1カ月前発売日の10:00からで、発売開始日に駅窓口などへ並ぶことなく指定席をとれるというサービスです。事前受付に申し込めても、必ずとれるわけではありません。JRに問い合わせてみたところ、抽選ではないのですが、先着でもないらしいというちょっとよくわからない仕組み…事前受付について詳しくはえきねっと公式サイトの事前受付をよく確認してみてください。
とにかく、新幹線の指定席をゲットするためには、事前受付をするに越したことはありません。乗車日の1カ月と1週間前から事前受付が始まると覚えておいてくださいね!ちなみに、私は毎年友達十数人と事前受付を申し込んでいますが、予約できたことは一度もありません笑。それくらい花火の日は予約をとるのが困難です。もしかしたら、予約開始時刻に空いているみどりの窓口に駆け込んだ方がとれる可能性が高いかも…?次回試してみようと思います。笑

始発やキャンセル待ちを狙う

指定席の発売開始日に頑張っても、事前受付に申し込んでいてもとれないくらいなので、新幹線の予約は相当困難です。絶望しそうですが、実は、新幹線はけっこうとれます。今までで新幹線が取れなくて来れなかったということは一度もありません。なぜかというと、キャンセル待ちを狙って早い時間のがとれるから!
新幹線の指定席も、予約が始まったと同時に、ほぼ満席になります。でも、始発やその次くらいのであれば、いくらか空いています。「トクだ値」という指定席と乗車券が一緒になって割引されたチケットでも、割引率が低い方(15%引き)はほんの少しですが空いていることもあります。
また、キャンセル待ちを狙って予約することもできます。もし、予約開始日に満席でも、毎日えきねっとで空席を確認していれば、ふとした時に席が空いていることが良くあります。おかげで、毎年数人東京からも友達がやってきますが、無事全員大曲に集合できています。
ただし、昼過ぎから夕方くらいに大曲へ着くような、ちょうどいい時間のキャンセルはほとんど出ません。花火の日まで毎日のようにえきねっとで空席確認をしていますが、空くのは始発や早い時間ばかり。
まばらなキャンセル狙いはまとまった席をとるのは難しいので、席が離れたり、同じ時間の新幹線をとれなかったりするとは思います。3時間半の長旅、1人で新幹線に乗っているのは少し退屈かもしれませんが、花火を思えば苦ではないですよ。笑

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宿泊先の確保について

宿も交通手段の予約と同じように、会場のある大曲付近や大仙市だけではなく、車で1時間圏内くらいにある宿は予約困難です。会場近くの大曲の宿は5年先まで予約がいっぱいとかいう噂も…秋田市や仙北市など、大曲から車で1時間程度の距離にある宿でも予約はけっこう厳しいと思います。大曲もっと離れたところであればとりやすいと思いますが、花火を最後まで見て帰ると宿に着くのが2:00過ぎとかいうこともあり得ると思うので悩みますね…

宿の予約については、もういろいろなところに電話をかけまくって聞いてみるしかなさそうです。問い合わせは、早い方がいいので、1年先でもかまわないでしょう。遅くとも半年前には連絡してみた方がいいのではないかと思います。宿もキャンセル待ちが出る可能性もあるので、キャンセル待ちを受け付けている場合は申し込むことをおすすめします。もし、他の宿が取れたらすぐに連絡してくださいね。私の友達の友達は、花火の1カ月前くらいに秋田市内の宿がとれたという奇跡があったそうです!

以前、『川口温泉奥羽山荘』には一度問い合わせたことがあるのですが、そこは確か数か月前からの抽選でした。何か月か前からか忘れてしまったので、気になる場合問い合わせてみてください。キャンセル待ちも受け付けていました。 もし、スムーズに宿がとれたとしても、帰りには時間がかかります。★遅い時間や日付をまたいでのチェックインができるか、門限がないか確認を忘れずに!

個人で計画するよりツアーに申し込むのが無難?

『大曲の花火』を見るのはちょっと厳しそうと思っても、自分たちで旅行を計画するのではなく、ツアーに申し込むという手もあります。私はツアーに申し込んだことはありませんが、新聞の広告やチラシで告知しています。8月の『大曲の花火』以外にも、春の章や秋の章、冬の章のツアーもあります。それらの花火について詳しくはこちら→花火の街大仙市の気軽に見られる穴場の花火大会!8月の『大曲の花火』並みにハイクオリティな秋の章など
ツアーの基本はバス移動で、車中泊をしたり、早めに会場を出てどこかに宿泊するなど、様々なツアーがあります。募集開始時期や締め切りは定かではないですが、個人で旅行を計画するよりも予約などを始めるのが遅くても大丈夫だと思います。個人で交通手段や宿などを手配するには、遅くとも半年くらい前から準備しないと間に合わないかも、というくらい早く動いた方がいいです。

ツアーの日程をよく確認

ツアーで『大曲の花火』を見る場合、ツアーの日程をよく確認して選んでください。ツアーによっては、帰りの混雑を少しでも避けるために、花火を最後まで見ない場合もあります。『大曲の花火』の目玉は、最後から30分くらい前にやる大会提供です。それはもうものすごい迫力の花火で、これを見ずに帰るなんてできません!そのため、早く帰る場合でも、大会提供を歩きながら見る日程のツアーもあるようです。
秋田県民歌に乗せて打ち上るフィナーレの花火も大迫力で、本当に大会最後の花火師たちとのエール交換も感動的なイベントです。最後までいられるといいのですが、最後まで見るツアーの場合、帰りが込み合うので、バスに乗るまでがかなり大変です。一般の車でも同じですが、停車しているところが会場に近いと、交通規制や大混雑でなかなか進みません。遠いところにバスがある場合、会場から出るときの混雑も含めて1時間以上歩くところもあるでしょう。ツアーでもそれなりに大変なのです。

ツアーのメリット

ツアーの場合、ツアーに申し込みさえすれば、あとは当日を待つだけです。桟敷席をとったり、宿や交通手段を予約したりする必要なし!桟敷席には座り心地がいいように座布団が敷いてあったりお弁当が出たり、至れり尽くせりのツアーもあります。
そして、運転をする必要がないのは本当に楽!朝から一日中会場にいて、疲れて眠い状態でいつ帰れるとも知れない大渋滞を運転するのはきつい…ツアーは疲れていても、バスに乗りさえすればあとは寝ているだけでOK!

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『大曲の花火』は困難を乗り越えてでも見る価値のある花火

『大曲の花火』は見に行くのが本当に大変です。交通手段の手配、宿の予約、当日の混雑、特に帰りの大渋滞…この厳しい面を見ると、BSのテレビ中継で十分かな、と思う人もいるかもしれません。でも、会場で見る花火は一生心に残る素晴らしい体験です。
『大曲の花火』を見ると決めたら、できるだけ早く動いて、ぜひ会場で鑑賞を!この大変さもきっと良い思い出になりますよ。笑

どうしても8月に行くことができない場合、『大曲の花火』くらいクオリティが高く迫力ある花火が見られる穴場の花火もあります。そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
花火の街大仙市の気軽に見られる穴場の花火大会!8月の『大曲の花火』並みにハイクオリティな秋の章など

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