摘み取り体験後はじゅんさい鍋も堪能!三種町のじゅんさい体験-後編
2016年夏に三種町で体験したじゅんさい摘み取り体験について紹介します。
- じゅんさい摘み取り体験は小舟に乗るだけでも楽しい!三種町のじゅんさい体験-前編
- 摘み取り体験後はじゅんさい鍋も堪能!三種町のじゅんさい体験-後編(この記事です)
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じゅんさいの取り方を教わり、採るのに夢中に
小舟になれたところで、じゅんさいの取り方を教えてもらいます。小舟に乗ったときはまず小舟の操縦に気を取られていますが、沼の中に目をやると、あのじゅんさいが沼に!と感動しました笑。沼に手を入れると、まだ夏なので冷たいというよりは生ぬるい感じです。葉っぱで日陰になっているところは少し冷たくもありました。
収穫終わりの時期なので、見つけるのが難しいかもとのことでしたが、ある程度探すと見つかります。ちょっとした宝探しのようでこれもまた面白かったです。はしゃいでいた最初とは一変、無言になって夢中でじゅんさいを探して採りました。時間が過ぎるのがあっという間でした!
じゅんさいをとるポイント
じゅんさいはひとつひとつ丁寧に手で収穫されます。ハサミで切ったりひっぱたりではなく、じゅんさい一つを手で包み込むようにして爪でちぎります。ぬるぬるしているので最初は採りにくくて、うまくちぎれなかったり、せっかく取れてもすべって沼に落としたりしてしまいました。
じゅんさいを食べたことがある人はわかると思いますが茎のようになっている部分がちぎるところです。ちぎる位置は、くるんとなっている先端の次の節?に目のようなものが出ている下あたりです。それが真のじゅんさいです。くるんとなっているところだけがじゅんさいではないそうです!
私が行った時期が終わりかけだったからか、けっこう葉っぱが開きかけているものが多く、良い状態のじゅんさいはあまりなかったかもしれません。採るのに慣れてくると、状態の良いじゅんさいを狙いだし、それを探すのにも夢中でした。
自分でとったじゅんさいはお土産に
じゅんさいは採った分だけ買い取りではないので、とればとるほどお得です。体験が終わり、バケツに入れたじゅんさいを水でさっと洗って空気と一緒に袋に入れてしっかり縛って渡してくれます。綿あめの袋のような感じですね。★この状態で1日くらいは持ち歩いても大丈夫と言われたような気がしますが、早めに家に持ち帰って冷蔵庫に入れたり下ごしらえしてしまったりした方がいいでしょう。
じゅんさいの下ごしらえの方法やレシピを書いた紙も一緒にもらってきました。じゅんさいはたいてい酢漬けだったり水煮だったりのものを買って食べるので、生のじゅんさいは秋田の人でもけっこう貴重なのではないでしょうか。たくさんあるので、惜しみなく鍋にして食べました!
じゅんさい農家さんはひとつひとつ丁寧に、一日中作業する
体験するだけのじゅんさい採りはとても楽しいものでした。たった数時間だけでも、終わった後は腰にくるなあと思いました。日焼けもすごく実感します。前のめりになってじゅんさい沼に手を下ろし、丁寧にひとつひとつ摘み取る作業は、なかなかに大変です。じゅんさい農家が少なくなり、価格が高くなるのもうなずけます。
こういった農家体験は知らなかったことをたくさん知ることができ、こどもはもちろん、大人も学ぶこと気づくことがあります。おとなだけでは恥ずかしいということはありません。むしろ、童心に帰って堂々と楽しめる貴重な機会ではないでしょうか。是非、この夏、じゅんさい採りに挑戦してみてください!
じゅんさいの館でじゅんさい料理を味わう
観光情報センターから車で10分程度、国道7号線沿いにある道の駅のような三種町山本農林産物展示販売施設『じゅんさいの館』があります。じゅんさいはもちろん、季節の産直野菜や果物、地元のお母さんたち手作りの漬物などの加工品が売られています。また、お食事処『花河童』では、じゅんさい料理が食べられます。
お食事処『花河童』でじゅんさい料理を味わう
じゅんさい摘み取り体験を楽しんだ後は、お昼にじゅんさい料理を堪能しました。ここ数年で夏の味覚じゅんさい鍋というのをよく聞くような気がしますが、まだ食べたことがなかったのでこれも楽しみにしていました!
私が頼んだのはだまこ入りじゅんさい鍋です。秋田の郷土料理であるご飯をつぶして丸めただまこもちが入っている鍋に、じゅんさいがたっぷり!しょうゆベースに比内地鶏のだしで、普通のだまこ鍋やきりたんぽ鍋と似ていて、秋田の人にはなじみ深い味だと思います。つるんっとしたじゅんさいの食感がおいしい鍋でした。確か値段は850円くらいだったかと思います。 他にもじゅんさい入りそば・うどん(650円くらい)やじゅんさい汁、じゅんさい酢和えなどのじゅんさい料理や、じゅんさいのない普通の定食や丼ものもありました。
「三種じゅんさい丼」は、新三種町の名物として、2012年にデビューしたご当地グルメです。この「三種じゅんさい丼」には定義やルールがあり、それに沿ったものが名物として認定されます。
詳細はこちらの三種じゅんさい丼の公式サイトをどうぞ。いろいろなところで食べられるので、お店もチェックしてみてください。