横手のかまくらの楽しみ方!ますます楽しめるイベントなど~『横手のかまくら』後編
『横手のかまくら』について、実体験をもとに紹介します。
- 横手のかまくらの日程、会場、駐車場など要チェック!かまくら紹介~前編
- 横手のかまくらで絶対見るべき!おすすめはミニかまくら~『横手のかまくら』中編
- 横手のかまくらの楽しみ方!ますます楽しめるイベントなど~『横手のかまくら』後編(この記事です)
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『ミニかまくら』づくり体験や雪像などいろいろ楽しい
『ミニかまくら』作り体験
2017年(平成29年)は15日16日11:00~、14:00~に『かまくら館』向かいの光明寺公園で行われます。所要時間は1時間程度。開催時間の30分前から受付があり、遅れるとできない可能性があるので要注意!
バケツに雪を詰めて…という感じで作ります。2016年、体験に行こうとして時間に間に合わなかったため作れなかった経験があるので、詳細は残念ながらわかりません笑。17:00からろうそくに灯を灯すようです。
ミニかまくらのろうそくを付けるミニかまくら点灯ボランティアの募集もあります。詳細は公式サイトで確認してください。伝統的なお祭りにボランティアで参加するのも良い体験になりそうですね。
『かまくら先取り体験』
2017年(平成29年)の開催日は15日11:00~15:00、16日14:00~15:00、会場は横手市役所本庁舎前道路公園です。夜の「伝統かまくら」開催前に、家族やグループでかまくらを貸切ることができます。この体験は1時間単位です。予約必須で、有料になります。ちなみに2017年(平成29年)は1月5日(木)より受付開始だそうです。
『イデハ茶屋』
『横手のかまくら』のメイン会場である『かまくら館』から徒歩で5分もしない鍛治町に、こうじ庵という横手市顧客利便施設があります。明治30年代に建てられた横手の商家を代表するような造りの建物で、佐々木麹店として営業していたた歴史ある建物です。平成13年に横手市に寄贈され、平成15年2月に顧客利便施設に生まれ変わりました。ちょっとした休憩や、イベントや研修会場として利用されたり地域に親しまれているようです。
2016年に行ったときは、「かまくら」期間限定で『イデハ茶屋』というお茶を飲んで休めるカフェが開かれていました。横手発の新しい手みやげブランド「IDEHA(イデハ)」のお披露目の場だったようです。
「IDEHA(イデハ)」とは、2016年から本格始動した【伝統的・自然由来・地元限定】新しい横手の手土産ブランドです。平安の頃、横手盆地はイデハ(出端)と呼ばれ、後にデワ(出羽)と呼ばれていました。自然と人が共存する北方地方の古き良き地合いに回帰して生まれた自然由来の郷土食を重視しています。
私が訪れた2016年の『イデハ茶屋』では、本格珈琲やほうじ茶、甘酒を飲みながら豆富カステラを食べられました。(有料です)豆富カステラの実演販売やいぶりがっこ、横手の山内にんじんを使ったドレッシングなど新商品の試食、販売もあり楽しかったです。また、地元横手の酒蔵である阿櫻酒蔵、日の丸酒蔵、浅舞酒造、舞鶴酒蔵、備前酒蔵日本酒の試飲、販売もありました。
メイン会場の横手市役所本庁舎前道路公園(『横手市ふれあいセンターかまくら館』横の大きい通り)から横手市顧客利便施設『こうじ庵』(期間限定で『イデハ茶屋』)までの地図
そして、2階では手作りのランプの展示や、「どんぶく」作りが行われていました。「どんぶく」とは秋田や東北の方言で、綿入れ半纏のことを言います。『横手のかまくら』でおもてなしをしてくれる子供たちが来るどんぶくを作っているとのことで、作っているところを見学させてくれました。
このどんぶく、今や作る人がだんだん減って作れる人があまりいないそうです。この時に作っていた方々は、関東などにお嫁に行き、どんぶくを作るためにこの時期横手に帰ってきたのだとか!失われつつある伝統服を作る貴重な現場を見学することができて感動しました。
今量産品として売ってるどんぶくはポリエステル生地が多いようですが、絹などの着物地に本物の綿を入れているのでとてもあたたかく、本物を買えばけっこうな高級品です。昔は切れたり綿がへたったりすれば丁寧に直し、冬は当たり前に着ていたどんぶく。こんな時代を忘れたくないものです。
今回、どんぶくをメインで作られている方は、自信で工房を持ち、できる範囲で作っているそうです。
ユニークな雪像『雪の芸術』
『横手のかまくら』では「かまくら」の他にも、ユニークな雪像を見ることができます。横手駅前の横手イーストや、メイン会場の横手市役所本庁舎前道路公園(『横手市ふれあいセンターかまくら館』横の大きい通り)などに作られているので探してみましょう。
2015年にメイン会場の横手市役所本庁舎前道路公園で撮ったアンパンマンの雪像。
2015年にメイン会場の横手市役所本庁舎前道路公園で撮ったジバニャンの雪像。妖怪ウォッチがはやっている時期で、はやりものの雪像がけっこうあって面白い。
2016年は2015年に大ブレイクして大人気だったラグビー日本代表の五郎丸選手の雪像がありました!さっぽろ雪まつりと比べると…かわいい五郎丸選手でした笑。このせっかくの五郎丸選手などの雪像は、雨で溶けてしまい、次の日には悲惨なことに。
2016年は積雪が少なく、あたたかいせいか雨まで降ってさらに雪がとけるという、雪まつりにはちょっと残念な年でした。「かまくら」も崩れると危険なので、補修が入ったほど!車道なんかは雪がなく、横手市、湯沢を走ったときは驚いたものです。雪が降れば雪よせあなんだと毎日大変なものですが、ないとなれば寂しいものですね。
恋人の聖地横手のラブかまやファンタスティックかまくらも
『かまくら館』は、NPO法人地域活性化支援センターの『恋人の聖地プロジェクト』に選ばれています。かまくら期間中も、ラブかまと称してハートの入り口のかまくらや、プチイベントが行われます。かわいいラブかまで記念撮影をしてバレンタインを盛り上げてみてはいかがでしょう。
また、2016年にはファンタスティックかまくらと称してきらきらの電飾がついたかまくらもありました。その年によっていろいろなかまくらやイベントで趣向を凝らしていて、毎年行っても新しいかまくらも楽しめます。
かまくらと合わせて見物!横手の『ぼんでん』
横手の『ぼんでん』は、約300年の歴史を誇る小正月行事です。頭飾りの豪華さと旭岡山神社への先陣を競い、「ぼんでん」を奉納します。そろいのハンテンを着た若者たちが、ほら貝を吹きならし、「ジョヤサ、ジョヤサ」のかけ声で進んでいく様は、「かまくら」の静とは対照的に、熱気あふれる動のまつりです。
『ぼんでん』の醍醐味は、激しい押し合いの勢いです。最高潮に達したとき、神社の本殿を目がけて担ぐ若者もろとも「ぼんでん」が勢いよく突っ込み、さらに激しくもみ合います。
ぼんでんに唄われる唄を競う『ぼんでん唄コンクール』、趣向を凝らした頭飾りと全体の出来栄えを審査する『ぼんでんコンクール』(2月16日固定)、本番の『ぼんでん奉納(旭岡山神社梵天奉納祭)』(2月17日固定)があります。見に行く際、詳細を公式サイトを確認してみてくださいね。
「ぼんでんが終われば春が来る」というのが雪国横手の人々の共通の思いだそうです。
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かまくら本番の15日16日にイベントが多い
プレイベントでも一部の会場で夜の「伝統かまくら」や屋台は開催されますが、やはり15日16日の本番の方がいろいろなイベントが多くて楽しいと思います。旅行の計画を立てる際はできるだけ15日16日に行けるように調整した方がいいでしょう!特に、ミニかまくらは見逃せないですよ!その年の予定を公式サイトで調べて、必要であれば観光協会などに問い合わせて、確認しておきましょう。
どうしてもかまくら期間に横手に行けない場合
『横手のかまくら』は毎年2月15日16日の2日間と決まっています。「かまくら」はまつりの直前に完成させ、終了翌日の17日に取り壊しとなっているので、期間が終われば見られなくなってしまいます。
しかし、同じ横手市の『秋田ふるさと村』では1月28日(土)~2月19日(日)の期間で、「かまくら」の展示が行われる予定です!2017年(平成29年)2月11日(土)、12日(日)には「伝統かまくら」と同じように、子ども達からのあまえっこのおもてなしも受けられますよ。
秋田ふるさと村の地図
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一度は見て、体験してみたい『横手のかまくら』
小さいとき、近所の空き地や公園で「かまくら」を作り、滑り台にしたりスキーをしたり、夜には中で灯を灯してカレーを食べたりしていました。秋田県民、というか雪国出身者にはきっとあるあるですよね笑。「かまくら」の遊び方はそんな感じだったので、横手まで見に行こうと思うことはありませんでした。
しかし、友人に誘われて数年前に行ったのがきっかけですっかりはまってしまいました!特に「ミニかまくら」のこの世とは思えない感がとても印象的です。子供たちとの交流もとても楽しいものでした。
今までこれと言ってきっかけがなくて行ったことがなかった人には、おすすめです!寒い寒いと思って冬のまつりには行ったことがないという人には特に一度経験してもらいたいものです。私も冬の秋田にたいして魅力を感じていなかった一人ですので笑。
しかし、雪国秋田に生まれたからには、住んでいるからには楽しまない手はありません!秋田を離れて秋田の良さに気づきました。冬まつりついでに近くの温泉で雪見風呂なんてもう最高ですよ!
冬の秋田は思いもよらない感動が待っています。雪国をもっと楽しみましょう!